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[ コラム ] 2009年02月27日

 ニュートラルですっきりした酒質であるウォッカは、カクテルのベースとして理想的なスピリッツである。世界的に使われているだけでなく、今日では世界中で製造されている。今回からウォッカの話である。

 ロシアとポーランドは自国こそウォッカの発祥地だと公言して譲らないそうだ。しかし、その誕生の年代は明らかではない。12世紀ごろからロシアの地酒として農民の間で飲まれていたという説や、11世紀ごろには隣国ポーランドに存在していたという説などがある。

 歴史上では、モスクワ公国(1283年-1547年)の記録にウォッカのことが記載されている。12世紀ごろに飲まれていたことは確実なようだ。12世紀前後に東欧に生まれたとすれば、ウイスキーやブランデーの誕生よりも前になり、ウォッカはヨーロッパで最初にできた蒸留酒ということになる。

 ウォッカという名前の由来にも諸説がある。ポーランド語源の、ヴォーダ(Woda)に由来するという説もある。ちなみにポーランドでは、古くは「ゴルザルカ(gorzalka)」と呼ばれていたようだ。

 ロシア由来の説は、次のような内容だ。蒸留された酒を当時、ズッズネーニャ・ワダ(Zhiznennia Voda:生命の水と呼ばれていた(「生命の水」と呼ばれていたことから、蒸留の技術を伝播したのが錬金術師だと推測される)。このズッズネーニャ・ワダという名称が、やがて単にワダ(水)と呼ばれるようになり、16世紀イワン雷帝のころから、その愛称形のウォッカ(Vodka)という名が使われるようになったという説である。

 19世紀の帝政ロシア時代には、政府の収入の約3割がウォッカの酒税だったという。ウォッカは広くロシア国民の間で飲まれていたスピリッツである。1917年のロシア革命以後、ウォッカは西欧諸国に知られるようになった。

 西欧におけるウォッカ生産は亡命白系ロシア人、ウラジーミル・スミノフがパリで小規模ながら製造に乗り出したのが始まりとされる。その後、アメリカへ禁酒法解禁とともに広まり、第二次世界大戦後には日本でもつくられるようになった。



[ イベント ] 2009年02月20日

2009年2月20日更新

◆カクテルコンペティションへのエントリー選手数は54名となりました。


2009年1月16日更新

◆ カクテルコンペティション入賞者への各賞が以下のようになりました。
   グランプリに加え、金賞の3名にも台北カクテルコンペティション出場権が贈られます。

グランプリ(1名):トロフィー・賞状・副賞および台北カクテルコンペティション出場権
           (参加の場合、研修費50,000円)
金    賞(3名):賞状・副賞および台北カクテルコンペティション出場権(出場権のみ)
銀    賞(5名):賞状ならびに副賞
銅    賞(5名):賞状ならびに副賞


2009年1月13日更新

◆ ジャズセッションの出演アーティストが決定いたしました。
   JIRO’S BAND with Inui Miya


festival2009flier

<P.B.O.カクテルフェスティバル2009>
第1部 カクテルコンペティション
 第2部 フェスティバルパーティー



PBOカクテルフェスティバル2009の開催が決定いたしました。今回の開催は会場が東京・飯田橋のホテル メトロポリタン エドモントです。第1部は若手バーテンダーの登竜門的存在のカクテルコンペティションを開催し、第2部のフェスティバルパーティーでは料理を楽しみながらスタンダードカクテルの提供や、Jazz演奏、フレアバーテンディングなどを予定しております。メンバーのみならず、カクテルにご興味のある愛好家の皆様の来場をお待ちいたしております。カクテルコンペティションエントリー資格はPBOメンバーのみとなっております。詳細は決定次第随時更新いたします。ご期待下さい。

日 時     2009年3月1日(日曜日) 13時30分(開場時刻13:15)〜19時
主 催     NPO法人プロフェッショナル・バーテンダーズ機構(P.B.O.)
協 力     社団法人泡盛マイスター協会
          NPO法人カクテルコミュニケーションソサエティー
          スコッチ文化研究所
          全日本フレア・バーテンダーズ協会
          P.B.O.サポートメンバー各社
会 場     ホテル メトロポリタン エドモント(飯田橋)
          東京都千代田区飯田橋3-10-8
コンペティションエントリー資格  P.B.O.メンバーのみ
チケット    ビジター当日券          ¥12,000-(第1部・第2部共通)
          ビジター前売り/ご予約      ¥9,000-(第1部・第2部共通)
          P.B.O.メンバー         ¥8,000-(第1部・第2部共通)
          コンペティション観戦のみ    ¥2,000-(予約不要・当日精算)
チケット販売・予約
          フェスティバル実行委員会(バー・バグース内 047-326-9532)及び
          P.B.O. 事務局(銀座テンダー内 03-3571-8343)

P.B.O.カクテルフェスティバル2009では、お酒の提供がございます。
未成年の飲酒及びお車での来場は固くご遠慮申し上げます。

※開催情報は今後も随時更新いたします。

※パンフレットを閲覧するためには、アクロバットリーダーが必要です。
 アクロバットリーダーが必要な方は、アイコンをクリックしてダウンロードしてください。


NPO法人プロフェッショナル・バーテンダーズ機構(PBO)


[ コラム ] 2009年02月20日

 フルーツや特殊な香草で香味をつけたものを、総称してフレーバード・ジンと呼ぶ。代表的なものに、スロー・ジン(Sloe Gin)、レモン・ジン(Lemon Gin)、オレンジ・ジン(Orange Gin)、ミント・ジン(Mint Gin)、ジンジャー・ジン(Ginger Gin)などがある。

 フレーバード・ジンもドライ・ジンと同じグレーン・スピリッツがベースである。違いは、その後の製法にある。ドライ・ジンはジュニパー・ベリーやその他の草根木皮で香味づけをする。フレーバード・ジンの場合は、フルーツや特殊な香草などで香味づけをし、さらに糖分を加えてリキュール仕立てにする。

 スロー・ジンは、スピリッツにスローベリー(Sloe berry、 スモモの一種であるスピノサスモモ)を浸漬し、砂糖を加えて熟成させたのち濾過したもの。梅酒に似た味わいがある。レモン・ジン、オレンジ・ジンは、レモン果皮、オレンジ果皮を香味づけの原料として、さらに甘味をつけたもの。ミント・ジンはハッカの香味、ジンジャー・ジンはしょうがの香味づけをして、甘味を加えたものである。

 ここに取り上げたフレーバード・ジンは、日本では酒税法上リキュールとして扱われている。