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[ コラム ] 2009年12月25日

 今日はクリスマス。となると、やっぱりシャンパンが相応しい。今年最後のコラムは、発泡性ワインについて。

 シャンパンに代表される高発泡性ワインは、ヴァンムスー(Vin mousseux)と呼ばれる。使われる葡萄は、フランス北東部のシャンパーニュ地方の指定畑のピノー・ノワール種、シャルドネ種またはピノ・ムニエ種。フランス各地で造られ、ロアール河畔のソーミュール(Saumur)やヴーヴレ(Vouvray)のものが有名である。ご存知だとは思うが、白だけでなくロゼもある。

 どれも瓶内で再発酵させて炭酸ガスを閉じ込めてある。瓶内圧力は約6気圧。中圧のものをクレマン(Crement)、低圧のものをペチアン(Petillant)という。

 ドイツでは、シャンパーニュに相当するのがゼクトで、リースリング種、シルヴァーナ種が使用される。イタリアではマスカットを使ったスプマンテ(Spumante)、スペインならチャレッロ種やマカベオ種、バレリャータ種などを使用したカヴァ(Cava)が有名である。ポルトガルには、マロラクチック発酵によるリンコ酸由来の炭酸ガスを閉じ込めた低圧のヴェルデ(Verde)がある。

 バーテンダーにとっては、1979年のアメリカベストセラー小説の題名である「シャンパン・ブルース」や、アーネスト・へミングウェイの著書名である「DEATH IN THE AFTERNOON(午後の死)」といったカクテルの方がお馴染みかもしれない。

 今夜あたり、シャンパンや発泡性ワインをベースにしたカクテルの注文が増えるのかもしれない。華やかな場に似合う酒だから、クリスマスだけでなく、日本のお正月にも意外と似合う酒である。



[ コラム ] 2009年12月18日

 数回にわたってアフリカの酒を取り上げてきた。もっと調べれば色々な酒があるのだろうが、とにかく情報が少ない。最後にカラハリ砂漠の酒を取り上げたい。

 カラハリ砂漠は南部アフリカに位置する。ここの住人はかの有名なブッシュマンで、彼らが造る酒があるそうだ。

 コムの実というものを水に浸してふやかし、果皮の糖分を取り出すために手で揉む。その後、滓を取り去って湯を注ぐ。これに発酵の種を加え、保温して一昼夜すると飲めるようになるらしい。

 アフリカには、以上のような珍酒も多いが、地中海沿岸のかつてフランス領であったアルジェリアをはじめ、モロッコ、チュニジアなどはワイン産地であるし、南アフリカ共和国は世界有数の一大ワイン山地である。エジプト文明ではワインもビールも古くから造られていた。

 遠く離れたアフリカの大地の酒、場の雰囲気を変える話として使えそうである。



[ 千葉県支部 ] 2009年12月17日

スキルアップセミナー  コンペティションカクテル作成への取り組み方

 日時:平成21年12月17日 14時〜16時
 場所:ピート
 参加人数:7名

・6月のYEセミナーと同じ内容で行なう
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