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[ コラム ] 2009年11月27日

 ウガンダの右側の国がケニアである。その上がエチオピア。ウガンダの酒を語ったら、ご近所の酒事情も気になる。

 ケニアでは、糖蜜酒と雑穀酒が主に飲まれているらしい。

 糖蜜酒はムラチナと呼ばれている。甘蔗(カンショまたはカンシャ:サトウキビのこと)を50センチメートルぐらいに切り、ムラチナの実と交互に桶に積み重ね、これに18リットルの甘蔗、22キログラムのザラメ、さらにハチミツを加える。ムラチナの実からは酸味が出るようだ。約30℃に保ち、24時間後に発酵が終わる。麻布で粗濾し、1〜2日後に飲用できるという。アルコールは5〜6%というから、割と軽い酒のようだ。

 エチオピアは古い歴史を持つ国である。古代にはすでにビールが造られていたという。

 地酒としてタッジ(蜂蜜酒)・テラ(麦やトウモロコシが原料のビールに似た飲料)・アラキ(蒸留酒)がある。中でも、エチオピアの南部及び南西部は、エンセーテ(Ensete)と呼ばれるバショウ科の食用作物が栽培されている世界で唯一の地域。この偽茎と根茎とに澱粉が含まれ、トウモロコシを発芽させて乾燥したものを砕いて加え、糖化させて発酵させた醸造酒が造られている。



[ ニュース ] 2009年11月21日

台北市調酒協会(Taipei Bartenders Association)主催2009Golden Cup Award International Cocktail Competitionが2009年11月21日、台北市内にて開催されました。
台湾、日本、韓国、マレーシア、シンガポール各国の選手が集うこの大会には、PBOから、PBOカクテルフェスティバル2009において、グランプリの本間勲選手(本部直轄エリア)、金賞の宮越波瑠奈選手、冨士原希選手(共に本部直轄エリア)、野末竜海選手(九州エリア)の計4名がエントリー。
本間勲選手が見事グランプリを獲得し、野末竜海選手が佳作を獲得いたしました。


左から宮内国際局長 本間選手 野末選手 台北市調酒協会 劉祥秀理事長

(左から宮内国際局長 本間選手 野末選手 台北市調酒協会 劉祥秀理事長)


PBO選手団

(PBO選手団)


宮越選手の演技

(宮越選手の演技)


野末選手の演技

(野末選手の演技)


本間選手の演技

(本間選手の演技)


冨士原選手の演技

(冨士原選手の演技)


エントリー課題:「アフターディナー・カクテル」*ショートカクテルに限る
使用材料:自由
作成杯数:2杯
製作時間:4分
使用グラス:180ml以内
使用材料:7種類まで(ヨーグルトやアイスクリーム、温かい材料の使用は不可)

グランプリ 本間 勲(本部直轄エリア)
Cocktail Name:Birthday Song
Recipe:
Pineappleena 40ml
Ronrico 151 20ml
Biscota Cookie&Cream 20ml
Fresh Cream 20ml
Monin Rose syrup 20ml
Decorations
Pineapple,Orange peel,Lime peel,Lemon peel,Red cherry,Cacao powder
Method:Sheke
Ideal condition:Today is your Birthday.Wonderful friends are gather in this special day a year.Let’s hold this cocktail, sing a festival song!

NPO法人プロフェッショナル・バーテンダーズ機構(PBO)



[ コラム ] 2009年11月20日

 猿酒といった、本当にあったのか嘘なのか分からない古代の酒の話を続けたら、人類が生まれた地、アフリカの酒が気になってきた。第1弾は、ウガンダの酒である。

 ウガンダはスーダン、ケニア、タンザニア共和国、コンゴ民主共和国に囲まれた内陸国である。ヴィクトリア湖という海のような湖があるので、陸地ばかりではない。

 悲惨な内戦を思い起こす人が多いかもしれないが、そういう歴史がなければ酒で有名になったかもしれない。バナナ酒と雑穀酒を筆頭に、キャッサバ酒、糖蜜酒、パイナップル酒など、醸造酒の種類が豊富だ。

 バナナ酒(アマルワ)は、100本のバナナから約180リットル造れるという。トロ(Toro)地方では穴を掘り、青い未熟のバナナを入れて4〜5日熟成させ、澱粉質をバナナ自体の酵素によって糖化させる。それから別の穴にバナナの葉を敷き、皮をむいたバナナを入れて、水を加えて足踏みで搾汁し、エソホ(esojo)という草を加える。このジュースを丸木舟状の容器に移して、2日間発酵させると出来上がるらしい。

 雑穀酒は、キゲチ(Kigezi)地方では粉にした穀粒に、一部を発芽させてから粉にして混ぜ、温めて約3日間糖化を行う。これを蒸煮して発酵糟に移し、温水を加えて発酵させ、別の容器に移して火入れをする。

 ちなみに、雑穀酒を飲むときはストローで飲むらしい。酒をストローで飲むと酔いが早く回るというのは、医学的にも根拠のない噂話。カクテルのストローも、早く酔わせるための道具ではありませんよ。