とp PBO:NPO法人 プロフェッショナル・バーテンダーズ機構
SCC2025 SUNTRY ザ・バーテンダーアワード WRLD CLASS 2024
[ コラム ] 2009年08月07日

 ハワイにも一時、スピリッツが製造されていた。タロイモ(現地でいうティ:Ti)を原料にした特産の蒸留酒である。

 オコレハオという蒸留酒である。ポリネシア語で「鉄の尻」という意味だそうだ。

 1970年ごろ、ウイリアム・スチーブンソンというイギリスの蒸留業者が旅行でハワイを訪れたとき、タロイモが豊富なことに目をつけ、これを原料に蒸留酒づくりを試みたそうだ。

 その際に、捕鯨船の鉄の釜で即席の蒸留釜をつくったのだが、その形態が豊満な肉体の尻の形を連想させたので、こうした名がついたという。

 残念なことだが、現在はオコレハオの製造は途絶えているとのことだ。



[ コラム ] 2009年07月31日

 アルコール含有物を連続式蒸留機以外の蒸留機で蒸留したものである乙類のルーツこそ、歴史的にみて日本で生まれた最初の蒸留酒といえる。

 その製法は、東南アジアから海上ルートを経て沖縄に伝わったという。15世紀後半には沖縄で蒸留が行われていたらしい。

 1559(永禄2)年には、薩摩の大口村で焼酎が飲まれていたという記録が残っている。薩摩産の米で作られた焼酎で、庶民の間でもかなり飲まれていたという。ちなみに薩摩は芋焼酎が有名だが、この地方にサイツマイモが渡来したのは1705(宝永2)年といわれ、琉球から山川町にもたらされたのが初めてだということだ。

 その後、焼酎の製造は九州南部に広がり、球磨地方や宮崎地方で盛んにつくられるようになった。そして九州北部、中国、四国地方で酒粕を原料とする粕取り焼酎が広まっていった。いずれも単式蒸留機で製造されていたので現在の焼酎乙類に相当する酒である。

 日清戦争後の明治28(1895)年ごろに、ヨーロッパから連続式蒸留機が日本へ輸入され、明治40年代に入って、焼酎甲類に相当する酒がつくられるようになった。この新しい酒は「新式焼酎」と呼ばれ、旧来の単式蒸留機でつくる焼酎は「旧式焼酎」と呼ばれた。この新式焼酎が現在では焼酎甲類に、旧式焼酎が現在の焼酎乙類になったわけである。



[ コンペティション ] 2009年07月27日

2009年7月26日(日)、PBO全国カクテルコンペティション2009が開催され、以下の方が入賞致しました。

M.V.B(モスト・ヴァリアブル・バーテンダー)
     エントリーナンバー16
     遠藤 真彦(福岡 バー・セブンシーズ)

     作品名:香梅 〜KOHBAI〜
     サントリー角瓶  2/4
     ウメリキュール・プルシア 1/4
     巨峰・紫  1/4
     フレッシュレモンジュース 1tsp
     Myグレナディンシロップ 1tsp
     シェイク
     カクテルグラス
     レモンピール・パイナップルリーフ・小梅

金賞(ファイナリスト)
     エントリーナンバー10 野末 竜海(熊本 Barrestfine)作品名:Formal Rosette
     エントリーナンバー18 熊谷 晃治(東京 Bar el Acuario)作品名:Shinin’On
     エントリーナンバー23 小田柿 栄一朗(東京 Bar Epilogue)作品名:プルメリア
     エントリーナンバー29 上杉 健一郎(東京 バー・ジェムストーン)作品名:La Plage

銀賞
     エントリーナンバー7  森岡 崇(千葉 BAR PEAT)作品名:CARIBBEAN NIGHT
     エントリーナンバー14 冨士原 希(東京 Shot Bar Cheers)作品名:Dearest
     エントリーナンバー15 須藤 敦(東京 Bar CAOL ILA)作品名:Arsene〜月夜の怪盗紳士〜
     エントリーナンバー24 森山 照彦(福岡 Bar Oscar)作品名:Million Bouquet
     エントリーナンバー26 大沢 智枝(東京 バー・アドニス)作品名:Rondo

特別作品賞
     該当作品なし

NPO法人プロフェッショナル・バーテンダーズ機構(PBO)