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SCC2025 SUNTRY ザ・バーテンダーアワード WRLD CLASS 2024
[ コラム ] 2009年06月05日

 テキーラの原料であるアガベ・アスール・テキラーナは、生育に8〜10年ほどかかる。アスール(azul)とは、スペイン語で「青い」という意味で、葉が青緑色をしているところから名付けられたという。さて、どうやってテキーラがうまれるのだろうか。

 生育したアガベ・アスール・テキラーナの葉をそぎ落とし、直径70〜80cm、重さ30〜40kgになった球茎を掘り起こす。形状としては、パイナップルの実を丸くして、何十倍にも大きくしたと考えると分かりやすい。畑から工場に運んだら、半分に割ってから蒸気釜に入れる。昔は石室で蒸気蒸しにしていたらしい。そうやって、茎に含まれるでんぷんやイヌリンなどの多糖類を分解して糖化するのだ。その後、ローラーをかけて粉砕、圧縮し、さらに温水をかけて残った糖分を搾り出し、糖汁液だけをタンクに移して発酵させている。昔は、石臼をロバに引かせて押しつぶしたものを粕ごと発酵させていたようだ。

 蒸留は単式蒸留機で2回行われて、2回目の中留部分だけをとって50〜55度の留液を得る。この留液をウォッカと同様に炭層を通して雑味を除き、ステンレス・タンクあるいはオーク樽に移す。ちなみに55度以上で留液を取ることは、法律で禁じられている。

 現地でテキーラ・ブランコ、英語でホワイト・テキーラと呼ぶ、シャープな香りのテキーラらしい特徴を一番備えているタイプは、ステンレス・タンクに移されて短期熟成をさせ、加水して製品化したものである。

 オーク樽の移されるタイプは、2か月以上樽熟成をさせるとゴールド・テキーラ、別名テキーラ・レポサド(Tequila Reposado)というほのかに樽香を含み、わずかに黄色味を帯びたタイプになる。さらに1年以上熟成させたものは、テキーラ・アニェホ(Tequila Anejo)と呼ばれ、樽の香りが加わってまろやかな風味が特徴になり、テキーラ独特の強靭さや鋭い芳香が薄いタイプになる。



[ コラム ] 2009年05月29日

 テキーラは、アガベ・アスール・テキラーナという品種でつくられる。この品種は、1902年に植物学者ウェーバーによって竜舌蘭の一品種として認定されたもので、メキシコ第2の都市、グァダラハラの近くのテキーラ町周辺の特産品種である。

 一説によるとスペインの統治時代である18世紀半ば、メキシコの西北ハリスコ州、テキーラ村にほど近いアマチタン村の地で大きな山火事があったという。焼け跡には黒焦げになったマゲイ(竜舌蘭)がゴロゴロ転がっていた。辺り一面に漂う芳香を不思議に思った村人が、その一つを押しつぶしてみた。すると中から、チョコレート色の汁がにじみ出てきた。こういう時、人間は好奇心を抑えられない生き物だ。そっとなめてみる。すると上品な甘さがあった。マゲイの株の成分が山火事の熱で糖分に変わっていたのだ。蒸留技術を持つスペイン人はこの汁を絞って発酵させ、蒸留して、無色のスピリッツをつくった。

 その後、蒸留工場は良質のマゲイを求めてテキーラ村に移り、ここがメスカルの本場となった。テキーラの近代的な蒸留が始まったのは1775年。メスカルが初めて国境を越えたのが1873年といわれている。1902年のウェーバーの認定以降、このアガベ・アスール・テキラーナでつくるメスカルは、テキーラ(Tequila)という名で売られることになった。



[ コンペティション ] 2009年05月28日
カクテルコンペティション2009


P.B.O.全国カクテルコンペティション2009
第一部 カクテルコンペティション 14:00〜
第二部 表彰式&懇親会 18:00〜(予定)

■開催日   2009年7月26日(日)14:00〜19:30

■会 場   東京 中央区「コートヤードマリオット銀座東武ホテル」宴会場
         東京都中央区銀座6-14-10
         TEL:03-3546-0111

■主 催   NPO法人プロフェッショナル・バーテンダーズ機構(PBO)

■協 賛   P.B.Oサポートメンバー各社(五十音順) 
         アサヒビール株式会社
         ヴーヴ・クリコ・ジャパン株式会社
         MHDディアジオ モエ ヘネシー株式会社
         キリンビール株式会社
         サントリービア&スピリッツ株式会社
         ディアジオ・ジャパン株式会社
         株式会社ナランハ
         バカルディ ジャパン株式会社
         ペルノ・リカール・ジャパン株式会社
         株式会社明治屋

■カクテルコンペティション

PBOメンバーでP.B.O.プロフェッショナルバーテンダー認定試験に合格した年齢25歳以上の現役プロフェッショナルバーテンダーによる、バーテンダーとしての総合能力を競うP.B.O.最高栄誉のコンペティション。筆記試験部門、創作カクテル部門の合計点上位5名がファイナル審査(模擬カウンターによる接客審査)に挑み、最高点を獲得した選手をM.V.B.(モスト・ヴァリアヴル・バーテンダー)として表彰する。

■コンペティション参加資格>

PBOメンバーでP.B.O.プロフェッショナルバーテンダー認定試験に合格した年齢25歳以上の現役プロフェッショナルバーテンダー

■表彰式及び懇親会(第二部)
         カクテルコンペティション表彰式
         サポートメンバー各社ブース出展
         スタンダードカクテルブース

■チケット  
         PBOメンバー       ¥6,000(第1部、第2部共通)
         予約・前売りビジター   ¥8,000(第1部、第2部共通)
         当日券ビジター      ¥10,000(第1部、第2部共通)
         カクテルコンペティション観戦のみ ¥2,000(当日精算)

■お問い合わせ・チケット予約
         NPO法人プロフェッショナル・バーテンダーズ機構事務局(TEL03-3571-8343)

お申し込み受け付けは終了いたしました。

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